今週はイスラム国に関する記事が上位をほぼ独占した。1位「イスラム国の「真の狙い」など存在しない」、2位「解放か殺害か、人質の明暗を分けるもの」、3位「イスラム国人質事件、日本外交の転換点か」だけでなく、5位「イスラム国と戦う「有志連合」、まぎれもなく日本は一員である」、6位「イスラム国ではなく「ダーイシュ」、弱点を突いて解体せよ」と、4位の韓国に関する記事を除けば、6位までがイスラム国に関する記事が占めた。
世界中からジャーナリストが集まっていたカンボジア
突然のようにイスラム国の問題が読まれるようになったのは、やはり日本人ジャーナリストが殺害されたことが大きいのだろう。
後藤健二さんは大変お気の毒だったが、誤解を恐れずに言えばジャーナリストとして立派な使命を果たしたと言える。
現在、カンボジアに駐在する世界のジャーナリストは非常に少ない。しかし、ポルポト政権の頃には世界中からジャーナリストが詰めかけていた。
そして多くのジャーナリストが命を落としている。もちろん、そこには日本人ジャーナリストも含まれる。
歴史が大きく動く中で、その震源地では実際に何が起きているのか。私たちが実態を知るには、こうしたジャーナリストの活動が不可欠である。
そして不幸な歴史が繰り返されないように、世界中の人たちが深く考える必要がある。
後藤さんのご冥福を心からお祈りしたい。