CTAの「投資哲学」と「トレード戦略」
CTAの投資戦略の特徴は、①データ重視(感情ゼロ)、②ルール厳守、③リスク一定、の3点に集約されます。CTAはその取引に当たっては、①運用者の相場観や感情の一切を排し、データに基づき投資対象を決定し、②あらかじめ決められたアルゴリズム・投資ルールに従って粛々と売買を行い、③ポートフォリオのリスクは一定に保たれるよう厳格に運用されます。
CTAの多くが採用するBO&TF戦略では、①投資先とエントリーポイントの決定、②利食いポイントの設定、③損切り(ストップロス)の設定、④投資ポジションの決定、⑤決済ポイントの変更、の順で進められます。
まず、①世界中の様々な投資市場の中から、値動き、出来高、流動性などから投資先を選びます。例えば、短期の移動平均が長期の移動平均を上に突き抜けるゴールデンクロスが生じていて(図表4-1)、最近のトレーディングレンジを上に突き抜ける動き(チャネルブレイク)がみられ(図表4-2)、出来高が増加中であり、ポジションをとるのに十分な市場規模・流動性がある投資対象を選びます。


そして、②、③投資先の市場変動率(ボラティリティ)や新しく形成される取引レンジから利食いと損切りのポイントを決定します。次に、④どれぐらいのポジションをとるか、投資資金のサイズとボラティリティの掛け算により求められる「リスクのサイズ」が他のポジションと同様になるように取引サイズを決定します。さらに、⑤利食いや損切りに届かなくても資金効率を高めるために、②、③よりも狭いレンジでポジションを解消するポイントを決めます。
ちなみに、マーケットがトレンドに沿って大きく動いていった場合、②利食いや③損切りのポイントは、相場変動に合わせて動かしていくことになります。