EVの販売が前期比4割減のGM

 そのGMも、1月8日に2025年10〜12月期にEVの製造と販売の見直しで60億ドル(1ドル153円換算で9180億円)を計上している。この期でのGMのEV販売は、IRA関連の税額控除の終了などに伴い、前期比4割減となった。

 GMはEV専用プラットフォーム「アルティウム」を開発し、ホンダとの協業で北米市場向けのSUVラインアップを拡充する計画だった。

 アメリカメーカーではフォードが2月10日、2025年10〜12月期に111億ドル(約1兆7000億円)の赤字となった。昨年12月にはEV事業の見直しで195億ドル(約3兆円)を計上している。

 フォードは、モデルラインアップの中のピックアップトラック「Fシリーズ」や乗用車「マスタング」をEV化し、EVシフト向けのマーケティング活動を継続してきた。だがEVの需要が拡大する兆しは見えなかった。

テスラはEVの生産から二足歩行ロボットの生産へ

 テスラにも大きな動きがあった。

 イーロン・マスク氏は1月末、投資家への説明で「モデルS」と「モデルX」の生産を終了し、これら2モデルの生産拠点を、二足歩行ロボット「オプティマス」の生産に切り替えることを明らかにした。

 テスラは2003年に創業し、小型スポーツカー「ロードスター」を皮切りに、米エネルギー省の次世代車製造関連の10年間の低利子融資を経て、モデルSとモデルXの生産を始めた。その後、2010年半ばに投入した「モデル3」を、グローバル市場で急拡大させたことが、テスラをEV界のリーダーへと押し上げた。

 テスラの戦略変更は、EVのビジネスモデルの転換期を意味するように感じる。