ソ連軍が政治的中立を保とうとしたことを批判

「数千万人の党員がいたというのに、ソ連共産党の正当性を守るために立ち上がる『真の男』は1人もいなかった。誰一人として抗議する者も、抵抗する者もいなかった。なぜか。それは彼らの理想と信念がすでに崩れ去っていたからだ」(習氏)

 習氏は「軍は常に党の絶対的な指導の下になければならない。さもなければ、危機の際に誰も銃を手に取らない」と、ソ連軍が「国家の軍隊」として政治的中立を保とうとしたことを厳しく批判した。習氏が張氏を粛清した理由はこの講話からも読み取れる。

 習氏にとって絶対なのは「実際」ではなく「イデオロギー」という名の権力闘争だ。台湾問題も力の均衡ではなくイデオロギーが優先されると怖い。

 米シンクタンク、スチムソンセンターのユン・スン中国部長は米外交誌フォーリン・アフェアーズへの寄稿(1月23日付)で「ウクライナ戦争が終結し、米国が再びアジアに集中し始めれば台湾進攻の窓は閉じる。26年こそ台湾にとって『完璧な嵐』が起こり得る」と警告する。

 スン氏は「27年侵攻説」を否定し、第2次トランプ政権という変数が中国の計算を「今こそ絶好の機会」へと劇的に変えたと指摘。米国家安全保障戦略が「西半球」を優先し、中国を直接的な脅威と明記しなかったことは「米国は介入しない」という危険なシグナルになるという。