真偽不明のクーデター未遂情報

 第15次5カ年計画においても、習氏が「低コスト・高効率な軍拡」「闘争」を強調したのに対し、張氏は「ネットワーク化・無人化」など特定技術分野への集中と既存の訓練モデルの着実な実施を優先。「速さと規模」を追う習氏と「質と実務」の張氏の溝は埋めがたくなった。

 26年1月は27年目標達成に向けた「最後の年間訓練サイクル」が始まる月だった。張氏の提出した訓練計画が習氏の求める「台湾侵攻を想定した急速な統合訓練」の要求を満たしていなかったことが最終的なトリガーになったとタン氏は推察する。

『ヒロヒトの戦争』『太平洋戦争 1941-1945』などの著書がある英歴史家フランシス・パイク氏は英保守系雑誌スペクテイターへの寄稿(1月26日付)で「習氏は再びクーデターを阻止したのか」と、真偽不明の未確認情報としてクーデター未遂事件を伝えている。

 未確認情報によると、張氏は1月18日、北京にある高官専用の京西賓館に100人以上の部隊を派遣した。彼らの任務は習氏を逮捕することだった。その数時間前、情報提供者からの警告を受けた習氏は対抗措置を取ったという。