人質になる覚悟で秀吉が開いた突破口
今回の放送では、御前試合で利家に敗れた秀吉が信長から「そのしくじりを埋め合わせたくはないか?」と持ちかけられて、鵜沼城(うぬまじょう)の調略を命じられることになった。
ミッションは、鵜沼城主の大沢次郎左衛門(おおさわ じろうざえもん)を説得し、美濃の斎藤方からこちら側に引き入れる、というもの。のちの戦で数々の調略に成功する秀吉だが、今回のドラマではその兆しが見て取れた。
秀吉は胸襟を開くと相手の懐に飛び込み、大沢次郎左衛門の心を動かすことに成功。自らが人質となり、相手の安全を保障した上で、秀長の案内で大沢は清洲城に向かうことになった。
ところが、清洲城に到着すると、大沢の荷物から毒を塗った「苦無(くない:忍者が用いる忍具の一種)」が発見される。それを知った信長は大沢の処刑を命じることに……。
次回は第6話「兄弟の絆」。ただし「衆院選開票速報」によって休止となるので、本連載も特別編をお送りしたい。
【参考文献】
『現代語訳 信長公記』(太田牛一著、中川太古訳、新人物文庫)
『多聞院日記索引』(杉山博編、角川書店)
『史料大成多聞院日記〈全5巻〉』(竹内理三編、臨川書店)
『図説 豊臣秀長 秀吉政権を支えた天下の柱石』(河内将芳著、戎光祥出版)
『豊臣秀長 シリーズ・織豊大名の研究』(柴裕之編、戎光祥出版)
『豊臣秀長のすべて』(新人物往来社編、新人物往来社)
『戦国最高のNo.2 豊臣秀長の人生と絆』(真山知幸著、日本能率協会マネジメントセンター)