ハメネイ師は「最も信頼できる制裁回避のパートナー」を失った
昨年9月、英仏独は「イランが核合意に基づく義務を履行していない」と判断、国連安全保障理事会で制裁を恒久的に解除する案が否決されたことで制裁が再発動された。イランが破壊された核開発を再構築しようとする動きを封じ込めるのが狙いだ。
23年以降、ハメネイ師はインフレ対策と国内経済の改善を掲げてきたが、リアルは下落し続け、24年7月~昨年3月にかけて価値が半減、12月に過去最安値を記録した。年間インフレ率が5年連続で30%を超える現状を反映したもので昨年の食品インフレ率は70%を突破した。
昨年10月、世界銀行は制裁の影響と石油収入の減少でイラン経済が昨年と今年の2年連続でマイナス成長となり、年間インフレ率は60%に向かって上昇すると予測する。12月に政府が世界で最も安かったガソリン価格を引き上げたことも家計を直撃した。
ベネズエラ、イラン間で密かに石油を運んでいたベラ1号が米英に拿捕された。ベネズエラのニコラス・マドゥロ大統領も米国に拘束され、ハメネイ師は「最も信頼できる制裁回避のパートナー」を失い、石油を売り物資を調達するルートを遮断される危機に瀕している。