2026年の焦点は「品質」と「利益率」

 2026年、アマゾンの食料品戦略は実行フェーズから定着フェーズへと移行するようだ。今後の拡大計画として、さらなる対象地域の追加が予告されている。

 しかし、課題も残る。最大のリスクは生鮮品の「品質管理」だ。

 配送エリアが広がり、取り扱い量が急増する中で、鮮度を維持し続けられるかが問われる。同社は「鮮度保証(Freshness Guarantee)」を前面に打ち出し、不満があれば返金・交換に応じる姿勢を示している。

 だが、物流現場への負荷は計り知れない。

 加えて、30分配送のような超高速サービスは、配送コストがかさみやすく、利益率の圧迫要因となり得る。

 競争が激化するクイックコマース領域で、同社がいかにして持続可能なモデルを構築できるか、市場は注視している。

 ホールフーズ・マーケットCEO(最高経営責任者)兼アマゾン食料品事業トップのジェイソン・ビューチェル氏指揮の下、アマゾンは実店舗とEC、そして物流網を有機的に結合させる戦略を進める。

 巨大顧客基盤を持つ同社が「日常の食」への浸透を深めていく。米小売市場におけるシェア争いは新たな局面を迎えることになりそうだ。

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