2015年までは原則非公開で行われていたが、2016年に阪神甲子園球場で開催された際には、内野席が解放され、1万2000人のファンが詰めかけた。
2016年甲子園でのトライアウト(筆者撮影)
これ以降、観客を入れるようになった。2018年のタマスタ筑後はソフトバンクのファームの本拠地であり、内野席が約3100席しかなかったため、前売り券を販売した。
社会人野球、独立リーグ、MLB、韓国プロ野球、台湾プロ野球のスカウトも
この年は、球場内に選手へのメッセージボードが設置され、ファンが選手に対してさまざまなコメントを書き込んでいた。
2018年タマスタ筑後のメッセージボード(筆者撮影)
2020年、21年は、新型コロナ禍のために、非公開で行われた。この2シーズンはペナントレースのスケジュールもずれ込んだために開催が12月となった。メットライフドームは非常に寒かったのを覚えている。
2023年鎌ケ谷球場でのトライアウト。大勢のファンも押し寄せた(筆者撮影)
2020年は、元阪神、日本ハムの新庄剛志が選手としてトライアウトに参加。48歳の挑戦は最高齢だった。21年は、日本ハム監督に就任、新庄剛志監督としてトライアウトを視察していた。
「12球団トライアウト」には、12球団のプロスカウト、編成担当、コーチ、監督などがネット裏に駆けつける。また社会人野球の採用担当、指導者、独立リーグのスカウト、指導者、さらにMLBや韓国プロ野球(KBO)、台湾プロ野球(CPBL)などのスカウトも駆けつける。
KBOは今季から「アジア枠」を設定したので、トライアウトへの注目が高まっている。社会人の中では、警視庁の野球部関係者が来場していたこともある。