トライアウト参加選手に一般企業の採用担当者が熱い視線
球場の外には、スーツ姿のビジネスマン風のグループがトライアウトを終えた選手が出てくるのを待ち受けている。
保険会社、警備会社、飲食チェーングループなどの採用担当者などだ。彼らは球場を出た選手に名刺、会社案内を渡している。
保険会社の担当者はプロ野球選手を採用するメリットをこう語った。
「プロ野球選手は、先輩、後輩、同級生のネットワークがすごく強いから保険商品を売るには最適だ。プロ野球選手は話題が豊富だから、即戦力で期待できる」
また警備会社の担当者は、プロ野球選手の資質を高く評価していた。
「体が頑健で、規律を守る意識が高いプロ野球選手は、一級の人材だ。多くは20代でまだ若いし、幹部候補生だと思う」
戦力外通告を受けた選手の多くは、今後について不安を抱いているが、NPBでの実績を大きく評価する野球関係者がいる。さらに、野球だけでなくビジネスの分野でも「人材」として期待する企業が存在するのだ。