野球殿堂博物館には殿堂入りした選手や功労者のレリーフが飾られている(写真:共同通信社)

殿堂入りすると賞金100万円とレリーフのレプリカが

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 MLBの野球殿堂(Hall of Fame)は、メジャーリーグの歴史に大きな貢献をした野球選手、指導者、関係者を顕彰し、その功績を永遠に記録するものだ。

 1936年に最初の表彰が行われ、タイ・カッブ、ベーブ・ルース、ホーナス・ワグナー、クリスティ・マシューソン、ウォルター・ジョンソンの5人が選出された。野球殿堂博物館がニューヨーク州クーパーズタウンに建てられたのは1939年のことだった。

 これに倣って日本では、1959年に創設された。東京ドーム内に併設された野球殿堂博物館の公式サイトでは以下のように説明している。

<野球殿堂は、日本の野球の発展に大きく貢献した方々の功績を永久に讃え、顕彰するために1959年に創設されました。野球発祥の地である米国では、1939年に野球殿堂が創設され、日本の殿堂の20年先輩になります。「殿堂」とは英語では、"Hall of Fame"といわれ、直訳すると「名誉の殿堂」という意味になります。殿堂入りされた方々の表彰レリーフ(ブロンズ製胸像額)を、野球殿堂博物館内の殿堂ホールに掲額し、永久にその名誉を讃えます>

野球殿堂博物館(筆者撮影)

 日米の野球殿堂の最大の違いは、アメリカの野球殿堂が、MLBなどプロ野球人に限定しているのに対し、日本はプロ野球だけでなく、アマチュア野球、さらには俳人正岡子規など、野球界に貢献した文化人、財界人まで表彰していることだ。

 なお、近年アメリカ野球殿堂は、永らく評価されなかったニグロ・リーグや、フェデラル・リーグなど消滅したリーグの野球人も表彰の対象にしている。