地味にコツコツ成績を積み上げた選手にも光が当たる仕組みを
本来なら評価されるべきこれらの選手が殿堂入りしていない一方で、エキスパート表彰で、2000安打未達で殿堂入りする打者が相次いでいる。
2018年 原辰徳/1675安打(1981-1995)
MVP1回、打点王1回
2020年 田淵幸一/1532安打(1969-1994)
本塁打王1回
2022年 ランディ・バース/743安打(1973-1988)
MVP1回、首位打者2回、本塁打王2回、打点王2回
2025年 掛布雅之/1656安打(1974-1988)
本塁打王3回、打点王1回
2025年1月、野球殿堂入りが決まった元阪神の掛布雅之=代表撮影(写真:共同通信社)
原辰徳は監督としての実績との合わせ技、バースは外国人初の三冠王ということだろう。
筆者は、こうした選手の殿堂入りに異論はないが、これらの選手を顕彰する一方で、地味かもしれないが、こうした選手より長く活躍した選手を再評価する仕組みも必要ではないかと思う。
野球殿堂には、人気、話題性に富んだ選手だけでなく、地道に成績を積み上げた選手、永年チームに貢献した選手も選出すべきだ。
これらの「埋もれた選手」が、存命中に「殿堂入り」の表彰を受けるように仕組みを改めるべきだと考える。




