「共に生きる世界」への第一歩となる愛子さまの旅
愛子さまはルアンパバーンから日帰りでビエンチャンに戻られ、ラオス滞在の最終日21日には、現地で活動する在留邦人との懇談に臨まれる。
その席には、30年以上にわたって学校建設と職業訓練の支援を行っている、81歳の日本人女性・冨永幸子さんも招待されるという。
(前回記事参照/愛子さま初の海外訪問となるラオスの現実、深刻な貧困・格差の闇と草の根支援から見えた「希望の光」)
冨永さんは、1988年にNGO「IV-JAPAN」を立ち上げ、社会主義国という制度的制約の中で、日本とラオスを行き来しながら地道な人材育成を続けてきた。力強く異国の地で現地の女性たちに、希望の光を灯し続けてきた冨永さんの活動に、愛子さまも大きな勇気をもらえるはずだ。
冨永幸子さん(筆者撮影)
実はこの冨永さん、2012年の天皇陛下(当時皇太子)がラオスを訪問された際にも、懇談している。
今回は、長女の愛子さまと懇談されるというが、まるで“おばあちゃんと孫”のような温かな交流が、旅の締めくくりをやさしく彩ることだろう。
ラオスご滞在を終えたとき、愛子さまの胸にはどのような思いが去来するのだろうか。
今回の初めての海外公式訪問では、日程に沿って訪問先の一つ一つが、ラオスの歴史や現状、そして日本とのつながりを象徴している。“戦後80年”を迎えた日本にとって、また新しい時代の皇室にとって、愛子さまの旅は「共に生きる世界」への第一歩となる。
2025年 春の園遊会での愛子さま(写真:代表撮影/ロイター/アフロ)








