2024年10月14日、前回の出雲駅伝は國學院大が5年ぶり優勝 写真/SportsPressJP/アフロ
目次

(スポーツライター:酒井 政人)

前回トップスリーの区間エントリーは?

 いよいよ学生三大駅伝が開幕する。その初戦となるのが10月13日の出雲駅伝だ。6区間45.1kmと距離が短く、「スピード駅伝」が展開されることになる。10月10日にはオーダーリスト(暫定)が発表され、各校の戦略が見えてきた。今年はどんな戦いになるのだろうか。

 前回は國學院大が5年ぶりに制して、全日本大学駅伝の初優勝まで突っ走った。今回は青木瑠郁(4年)を2年連続の1区(前回3位)、3区に前回4区区間賞の野中恒亨(3年)、最終6区に同5区区間賞の上原琉翔(4年)を登録。つなぎ区間は2区に尾熊迅斗(2年)、4区に鼻野木悠翔(2年)、5区に高山豪起(4年)が入っている。補員(※大会当日、正選手と2名まで変更可能)は辻原輝(3年)と飯國新太(2年)だ。

 前回アンカー決戦で敗れた駒大は、1・2年時に2区で区間賞を獲得した佐藤圭汰(4年)が昨年に続いてメンバー漏れ。それでも1区に谷中晴(2年)、2区に帰山侑大(4年)、3区に桑田駿介(2年)、4区に3年連続同区間となる伊藤蒼唯(4年)、5区に島子公佑 (3年)、6区に昨年の全日本8区区間賞の山川拓馬(4年)というオーダーは強力だ。

 前回3位の青学大はエース黒田朝日(4年)を最終6区に配置。2区に宇田川瞬矢、5区に塩出翔太とキャリアある4年生で脇を固めているが、1区に小河原陽琉、3区に飯田翔大と前半のポイント区間を2年生に託した。4区にはルーキー神邑亮佑が入っており、折田壮太(2年)は補員登録。インカレ10000mで活躍した安島莉玖(2年)はメンバーから外れている。

 前回は5区終了時で3強が24秒差のなかにいた。今回は3校とも最終6区(10.2km)に主将を配置しており、優勝争いは壮絶なアンカー勝負にもつれるかもしれない。