誰が、これからの世界を支配するのか
さて、本書が発行されたのは2024年で、その数か月後には、中国からDeep Seekが生まれたというニュースが世界を席巻しました。また、OpenAI、DeepMindからスピンアウトするような人たちや、新たなる起業家たちが続々と台頭してきています。
一方で、GAFAMのような一握りの企業に資本が集中する傾向に変化は見られません。世界は様変わりするのか、救世主は現わるのか、誰が世界を支配するのか、そんな中で私たちはどう生きるべきなのか、凡人の私は途方にくれるばかりです。
黒田由貴子(くろだゆきこ)株式会社ピープルフォーカス・コンサルティングの創業者。1994年から2012年まで代表取締役を務めた。同社は組織開発やリーダーシップ開発に関する企業内研修やコンサルティングを展開。上場企業の社外取締役も数多く務める。
各界の読書家が「いま読むべき1冊」を紹介!—『Hon Zuki !』始まります
(堀内 勉:多摩大学大学院教授 多摩大学サステナビリティ経営研究所所長)
この度、読書好きの同志と共に、JBpress内に新書評ページ『Hon Zuki !』を立ち上げることになりました。
この名前を見て、ムムッと思われた方もいるでしょうが、まさにお察しの通りです。2024年9月に廃止になった『HONZ』のレビュアーだった私が、色々な出版社から、「なんで止めちゃうんですか? もったいないですよ!」と散々言われ、「確かにそうだよな」と思ったのが構想のスタートです。
私、個人的に「読書家の会」なる謎の会を主催していて、ただ定期的に読書家が集まって方向感もなくひたすら本の話をしています。参加資格は本好きな人という以外特になくて、私がこの人の話を聞いてみたいと思える人というかなり恣意的なのですが、本サイトの基本精神もそんな感じにしたいと思っています。
簡単に言えば、本好きという自らの嗜好に引っ張られ、書かずにはいられないという内なる衝動を文章にしたサイトというイメージです。もっと難しく言えば、カントの定言命令のように、書評を書くことを何かの手段として使うのではなくて、書評を書くことそれ自体が目的であるような、熱量の高いサイトにしたいということです。
それでまずオリジナルメンバーとしてお声がけしたのが、『HONZ』の名物レビュアーだった仲野徹先生と『LISTEN』の発掘で一躍本の世界の中心に躍り出た篠田真貴子さんです。まあ、本好きという共通点を持ったタイプの違う3人と思って頂ければ結構です。
ジャンルとしては、基本はノンフィクションで、新刊かどうかは問いませんが、できるだけ時事問題の参考になるものというイメージです。レビュアーの方々には、とりあえず3カ月に一回くらいは書いて下さいねとお願いしています。
少し軌道に乗ったら、リアルでの公開講演会とかYouTube動画配信とかもやっていきたいと思っています。出版社の方々とも積極的に連携していきたいと思っていますので、宜しくお願い致します。
(堀内 勉:多摩大学大学院教授 多摩大学サステナビリティ経営研究所所長)