400mは52秒82の大会新で連覇
関東インカレは静岡国際が終わって初のレース。しかも400mは前回覇者としての出場でフロレスは注目の的だった。
最後の直線が向かい風となる難しいコンディションながらフロレスは準決勝で大会記録(53秒45)を更新する53秒32をマーク。決勝では52秒82までタイムを伸ばして、悠々と連覇を果たした。
サングラス姿がクールな印象のフロレスだが、レース後は、「とりあえず8点を獲得できて、日体大に貢献できて一安心です」とキュートな笑顔を見せた。優勝タイムの52秒82はセカンドベスト。「決勝はタイムより順位を狙っていました。ラストの向かい風を考えると53秒台後半かなと思っていたので、52秒はビックリしています」と静岡国際に続いて、自身のイメージ以上のタイムを叩き出した。
なお前年の優勝タイムは54秒07(当時の自己ベスト)。タイムだけでもこの1年間の成長がわかるだろう。走りの部分ではどこが進化したのだろうか。
「去年と体重は変わらないんですけど、20kgも挙がらなかったベンチプレスが40kgまで挙がるようになるなど、特に上半身の筋肉量が増えました。腕振りが大きくなり、ストライドも広がっていると思います。それに昨年よりスピードがついたので、前半からちょっと(スピードに)乗れるようになりました。ラストは動けなくなるところなんですけど、自分はケツワレ(お尻から太腿にかけて、筋肉がひきつるような重い痛みが発生すること)もしたことがなくて。乳酸が溜まりにくい体質みたいで、それを生かせているんじゃないかなと思います」