ホワイトソックスの入団記者会見後、取材に応じる村上宗隆=12月22日、シカゴ(写真:共同通信社)
東京ヤクルトスワローズの村上宗隆のMLB移籍がようやく決まった。シカゴ・ホワイトソックスと2年総額3400万ドル(約53億6000万円)で契約。彼の今回の契約が意味するところ、今後の展開について考えてみたい。
契約金と実績で振り返る、日本人打者MLB挑戦の歴史
“日本人打者”としてMLBへ最初に移籍したのはイチローだが、それ以降、選手が移籍する際の契約は以下のようになっている。
【Po】はポスティング、〖FA〗は海外FA権の行使。契約額は年度ごとの為替レートで換算。*はマイナー契約。▶はMLBでの実働年数、ASGはオールスター出場回数。以下、MVPやタイトルがあれば記した。
≪2001年≫
イチロー/オリックス→マリナーズ【Po】3年17.0億円
▶19年ASG10回、新人王、MVP1回、首位打者2回、盗塁王1回、最多安打7回
新庄剛志/阪神→メッツ〖FA〗1年0.24億円+出来高の3年契約
▶3年
≪2002年≫
田口壮/オリックス→カージナルス〖FA〗3年3.8億円
▶8年
≪2003年≫
松井秀喜/巨人→ヤンキース〖FA〗3年24.4億円
▶10年ASG2回
≪2004年≫
松井稼頭央/西武→メッツ〖FA〗3年21.7億円+出来高
▶7年
≪2005年≫
中村紀洋/オリックス→ドジャース【Po】1年0.6億円*
▶1年
井口資仁/ダイエー→ホワイトソックス〖FA〗2年5.2億円+出来高
▶4年