≪2006年≫
城島健司/ソフトバンク→マリナーズ〖FA〗3年19.2億円
▶4年

≪2007年≫
岩村明憲/ヤクルト→デビルレイズ【Po】3年9.1億円
▶4年

≪2008年≫
福留孝介/中日→カブス〖FA〗4年49.6億円
▶5年ASG1回

≪2011年≫
西岡剛/ロッテ→ツインズ【Po】3年7.4億円
▶2年

≪2012年≫
川﨑宗則/ソフトバンク→マリナーズ〖FA〗1年0.5億円*
▶5年

青木宣親/ヤクルト→ブルワーズ【Po】2年2億円
▶6年

≪2013年≫
中島裕之/西武→アスレチックス【Po】2年6.3億円
▶メジャー出場なし

田中賢介/日本ハム→ジャイアンツ〖FA〗1年0.7億円*
▶1年

2017年12月、エンゼルスへの入団記者会見で、ユニフォームに袖を通し、アート・モレノオーナーと握手する大谷翔平(写真:Jayne Kamin-Oncea/USA TODAY・ロイター=共同)

≪2018年≫
大谷翔平/日本ハム→エンゼルス〖FA〗1年0.6億円*
▶8年ASG5回、新人王、MVP4回、本塁打王2回、打点王1回

≪2020年≫
筒香嘉智/DeNA→レイズ【Po】2年12.8億円
▶3年

秋山翔吾/西武→レッズ〖FA〗3年22.4億円
▶2年

≪2022年≫
鈴木誠也/広島→カブス【Po】5年111.8億円
▶4年

≪2023年≫
吉田正尚/オリックス→レッドソックス【Po】5年126.5億円
▶3年

≪2026年≫
村上宗隆/ヤクルト→ホワイトソックス【Po】2年51億円

岡本和真/巨人→【Po】

 まだ契約が決まらない巨人、岡本和真までで22人いる。

日本人選手の契約内容に影響してくる“先達”の評価

 投手の場合、NPBで一定以上の活躍をした投手は、ある程度MLBでの活躍が予想できる。いわば「交換レート」ができている。

 しかし打者の場合、MLBにおけるNPBの「成績の評価」が定まっていない印象がある。MLBで活躍する日本人選手が出ると、しばらくはNPB打者の評価が高騰し好条件で選手が移籍するが、期待外れに終わる選手が続くと、以後、日本人打者の評価が下落して、移籍する選手がいなくなったり、契約条件が悪くなる。

 最初の日本人打者であるイチローが空前の大活躍をしたため、「日本人選手上げ」になり、翌年以降、日本人打者の移籍が相次いだ。2003年の松井秀喜がヤンキースの主軸としてオールスター戦に2回出場するなどそこそこ活躍したが、2004年の松井稼頭央以降、MLB側の期待値に届かない選手が続くと、「日本人選手下げ」モードになり以後、移籍する選手も少なく、契約も小規模になっていく。

 2013年に西武からアスレチックスに移籍した西武のスター内野手、中島裕之がメジャー昇格できないまま退団すると、以後、NPBからMLBへの打者の移籍は途絶えるのだ。