人気アーティストの新作が集結

展覧会の出品作にはゴジラ第一作に着想を得た作品が多い。福田美蘭はゴジラ第一作の映画ポスターをベースに、近日公開の架空の映画ポスター《「ゴジラ」ポスター》を制作した。ゴジラ第一作の戦慄と恐怖の物語を現代が直面する問題と照らし合わせ、AI兵器による第三次世界大戦の危機を想定している。

映像メディアを用いるアーティストとして、また詩人としても活躍する青柳菜摘は、ビキニ環礁での水爆実験からわずか半年でゴジラ第一作が公開されたことと、その公開1年前の1953年に日本でテレビ放送が始まったことに着目。ゴジラと報道の歴史を重ねながら、映像作品を作り上げた。
これから先、どんなゴジラ映画が制作され、どのようなゴジラアート作品が生まれてくるのだろうか。「あのゴジラが最後の一匹とは思えない。もし、水爆実験が続けて行われるとしたら、あのゴジラの同類が、また、世界の何処かに現れて来るかも知れない」(ゴジラ第一作、山根博士の言葉)。ゴジラは今も世界を見つめ続けている。
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「ゴジラ生誕70周年記念 ゴジラ・THE・アート展」
会期:開催中~2025年6月29日(日)
会場:森アーツセンターギャラリー
開館時間:10:00~19:00(金曜日・土曜日は〜20:00) ※入館は閉館の30分前まで
休館日:会期中無休
お問い合わせ:050-5541-8600(