標準税率を10%→5%に引き下げた場合は?

 さらに、現在10%の消費税率を一律5%にすれば、平均、250万~300万円、1500万円以上の世帯ではそれぞれ年間で▲14.1万円、▲9.9万円、▲28.5万円程度の負担減となり、年収に占める消費税の比率もそれぞれ4.7%、4.1%、3.7%から2.5%、2.2%、1.9%にまで下がることがわかる。

 このように、消費税率の引き下げが家計に及ぼす影響は大きなものになる。したがって、消費税率の引き下げは、消費の拡大や企業売上の増加を通じて、景気の好転をもたらす可能性があることには十分注意する必要がある。