キャリア判断軸の考え方

 キャリアテーマや価値観に基づいて、キャリアを選択するための「判断軸」を設定します。この判断軸は、キャリアをどのように進めるかを決めるための重要な基準になります。

 例えば、あなたのテーマが「アーリーステージのスタートアップで幅広い経験を積む」というものであれば、事業共感よりも、ミッション共感や働く人との相性、そして直近での役割や数年後に得られるスキルが含まれるかもしれません。

 スタートアップは事業ピボット(事業の大幅な方向転換)があることも多いので、事業共感だけで入社を決めると、ピボットした後に残る理由がなくなってしまいます。そのため、ミッションや一緒に働く人、直近の役割の適合度が重要になります。

 一方、過去に人間関係が理由で退職をした経験がある場合、やはり「一緒に働く人」が重要な判断軸になるでしょう。過去の経験から、特に重視すべきポイントを洗い出してみてください。

 ここでは、一般的なキャリア判断軸をいくつかまとめました。自分に当てはまりそうなものを参考にしながら、自分に最適な判断軸を見つけましょう。

〈キャリア軸〉
●担う役割:3カ月、半年、1年のスパンで自分が担うミッションや具体的な仕事は何か。その役割を明確にすることが重要です。
●価値発揮:その役割で自分がどれだけ価値を発揮できるか。自分の強みや経験が活かせるかどうかを判断基準にしましょう。
●自己成長:そのポジションで新たに得られる経験やスキルは何か。次のステップに進むための自己成長が見込めるかどうかを確認します。
●数年後の自分:その役割や経験から、数年後に自分はどのように成長しているか、どのようなキャリアパスが拓けるかを考えてみてください。