成長とともに変化していくキャリアテーマ

〈BtoCマーケティング経験者のキャリアテーマ例〉

①BtoBマーケティング経験を積むことで、今後のキャリア選択肢を増やす

 企業向けのマーケティングにチャレンジすることで新しいスキルを習得し、キャリアの選択肢を増やす戦略です。これにより、toB、toCの両方の経験を持つマーケターとして、さらに幅広いキャリアの可能性が広がります。

②BtoCのまま、事業寄りのキャリアを積むことで、事業責任者を目指す

 これまでの経験をベースにプロダクトや事業開発に近いキャリアを積むことで、マーケティングだけでなくビジネス全体を見渡せる経験を得られ、キャリア選択肢が広がります。

 このようにキャリアテーマは複数あって構いません。テーマに沿って情報を集めながら、絞ったり入れ替えたりしていきます。これまでのキャリアとは違う環境で自分を成長させ、特定のスキルや経験を強化するテーマを設定することも有効です。

③大手企業の新規事業室にいた方の場合

「アーリーステージのスタートアップで事業立ち上げとグローバル経験を積み、将来的に選べるキャリア幅を増やす」というキャリアテーマを掲げ、キャリアの転機を作るケースがあります。ありたい姿を実現することを最優先するキャリアテーマも、幸福度を上げます。

④社会貢献に関心がある方の場合

「社会貢献度の高い仕事に就き、子どもたちの将来に貢献したい」というテーマを持ち、自身の価値観と一致したキャリアテーマを設定することもできます。

 私の場合は、その時々でキャリアテーマが変わってきました。

 1社目の転職エージェントは「やりたいことを見つける」ことがテーマでしたが、2社目以降は「やりたいことが見つかった時のためにできることを増やして、選択できる自分になる」をテーマにしてきました。

 働く目的や選択の優先順位はライフステージの変化に伴い少しずつ変わっていましたが、起業する直前までキャリアテーマのベースは同じです。

 起業する数年前から、「これまで身につけてきた力を、もっと多くの人や企業に還元したい」と考えるようになりました。このように、キャリアテーマは変化していくものですので、適宜アップデートしていきましょう。

 キャリアテーマを決めたら、そのテーマに沿った選択かどうかを判断する軸を決めます。