これまでに訪れた色街の数
──数多くの色街を訪れ、写真を撮られていますが、まだ訪れていない場所はどれくらいあるのですか?
紅子:これまでに150カ所くらい訪れていますが、渡辺さんによると、全国に400カ所ぐらいあるそうで、まだ半分も行けていません。
渡辺さんの『全国遊廓案内』や、木村聡さんの『赤線跡を歩く 消えゆく夢の街を訪ねて』といった本を参考にして撮影場所を探しています。
それから、ライフワークとして赤線跡を撮り歩いて、インスタなどにアップしている人たちが私の他にもたくさんいます。そういう方々がSNSに上げる情報は、どこにまだ建物が残っているかを知るために、とても参考になります。
──一眼レフのカメラは扱うのが難しくないですか?
紅子:難しいですね。最初はスマホのカメラで撮ってインスタにアップしていたのですが、「どんなカメラで撮っているのですか?」と聞かれるようになり、なんとなく「スマホで撮っています」とは言いにくくて(笑)。だんだん、記録として残すからには一眼レフで撮りたいと思うようになりました。
でも、実際に一眼レフで撮影するなら、扱い方を学ぶ必要があります。途中で挫折してしまうのではないかと半年ほど購入を悩みながら、ヨドバシカメラに通って、店員さんにあれこれ質問する日々が続きました。