「谷桃子バレエ団でやれることはもうやり切った」
──今後の目標や展望がありましたら、教えてください。
髙部:1万席、2万席の劇場が満席になるような公演をしたいです。そのためには、観に来てくださるお客さまの期待を裏切らないような作品を提供していくことが必要です。
また、初めてバレエを観に来る方が今後も増えていくでしょう。そういった方に「やっぱりバレエはわかりにくい」と言われないようなサービスを提供していくことが、喫緊の課題だと考えています。
渡邊:僕は、谷桃子バレエ団でやれることはもうやり切ったと感じています。正直、バレエの動画に関しては、今はスランプ真っただ中なので、谷桃子バレエ団のYouTubeの展望は残念ながらお話しできません。
ただ、YouTube動画制作と密着取材の仕事は今後も続けていきたいです。髙部先生という魅力的な人とこの仕事を通して出会えたので、そういう魅力的な人を探し出して、撮りたい、というのが今後の目標です。
ものすごく魅力あふれるけれども、知られていない人が、世の中にはごまんといます。そこをフックアップできるのが動画の力です。髙部先生もそうですが、魅力的な人を撮り続けていきたい、と思っています。
渡邊永人(わたなべ・ひさと)
映像ディレクター。1995年神奈川県出身。20歳でテレビ番組制作会社に入社後、ディレクターとして「ハイパーハードボイルドグルメリポート」「出川哲郎の充電させてもらえませんか?」等を担当。現在は『THE ROLAND SHOW』『進撃のノア』等のYouTube動画を手掛ける制作会社に所属。
髙部尚子(たかべ・ひさこ)
谷桃子バレエ団芸術監督。4歳よりバレエを始め、1984年 第12回ローザンヌ国際バレエコンクールにて、プリ・ド・ローザンヌ受賞。英国のロイヤル・バレエ・スクールに留学。帰国後、谷桃子バレエ団に入団。プリンシパルとして多くの公演の主役を踊る。2017年5月より現職。
関 瑶子(せき・ようこ)
早稲田大学大学院創造理工学研究科修士課程修了。素材メーカーの研究開発部門・営業企画部門、市場調査会社、外資系コンサルティング会社を経て独立。YouTubeチャンネル「著者が語る」の運営に参画中。