今度こそリアルなお相手と思われていた「島津家の御曹司」
今度こそリアルなお相手と感じられたのは、今年の春ごろに報じられた、旧華族の名家・島津家の御曹司の青年Dさんであった。
そもそもなぜこの青年がお相手候補と目されたのかというと、今年4月に旧華族の親睦団体『霞会館』で開催された島津家ゆかりの私的な集まりに、秋篠宮ご夫妻と佳子さまも出席されたことにはじまる。
その経緯は分からないが、皇嗣のお立場にある秋篠宮家が、佳子さまを伴って島津家の催しに出席されたと聞けば、唐突な印象は否めない。そこで導き出されたのが、島津家の御曹司と佳子さまのお見合いという推測であった。
今回、お相手と噂されたのは、島津家の分家にあたる“玉里島津家”のご子息。佳子さまと学習院の同窓という点でも、今度こそリアルな花婿候補と思われていたが、周囲の反応は「結婚などありえない」と否定する言葉ばかりが並んでいた。
噂ばかりが先行し、浮かんでは消えていった花婿候補の男性たち。仮に佳子さまもお相手もお互いに惹かれ合っていても、わずかな報道によって、機が熟さないまま立ち消えとなるケースもあったかもしれない。女性皇族の結婚は、国民の注目を一身に集める出来事だけに、静かに見守ってほしいと願っても難しいことなのは理解できる。
それでも真剣に佳子さまが結婚を望まれ、また心に秘めたお相手がいらっしゃるならば、徹底したかん口令を敷き、真偽不明の報道に惑わされないよう極秘に動き出してはいかがだろうか。
姉の眞子さんは、国民のバッシングを受けても一筋に愛を貫いた。問題は多々あったにせよ、その突破力こそ女性皇族にとって結婚を成就させる唯一の方法なのかもしれないが、佳子さまにその覚悟はあるのだろうか。
【つげ・のり子】
放送作家、ノンフィクション作家。東京女子大学卒。ワイドショーから政治経済番組、ラジオ番組まで様々な番組の構成を担当する。2001年の愛子内親王ご誕生以来、皇室番組に携わり、現在もテレビ東京・BSテレ東「皇室の窓」で構成を担当。著書に『天皇家250年の血脈』(KADOKAWA)、『素顔の美智子さま』『素顔の雅子さま』『佳子さまの素顔』(河出書房新社)、『女帝のいた時代』(自由国民社)、構成に『天皇陛下のプロポーズ』(小学館、著者・織田和雄)などがある。日本放送作家協会、日本脚本家連盟会員、日本メディア学会会員。西武文理大学非常勤講師も務める。