「戦争での目標達成は私たちの選択ではなかった」
ゼレンスキー大統領は8月8日、クルスク州侵攻について言及を避けながらも「ウクライナ人は目標を達成する方法を知っている。戦争で目標を達成することは私たちの選択ではなかった。ロシアは私たちの大地に戦争をもたらした。自分たちが何をしたのか自覚すべきだ」と述べた。
ウクライナ大統領府トップのミハイロ・ポドリヤク顧問はクルスク州で進行中の「出来事」を認め、非難されるのはロシアだと述べた。7日深夜、クルスク州に非常事態宣言が発令された。プーチンはウクライナ軍の奇襲を「大規模な挑発行為であり、テロだ」と非難した。
米欧諸国がウクライナに提供した武器弾薬がクルスク州侵攻に使われたとみられることについて、米国防総省、ホワイトハウスの報道官は「国境を越えた攻撃から自国を防衛するウクライナの権利を米国は支持している」との立場を鮮明にした。
アフガニスタン復興に関わった元オーストラリア陸軍少将で米シンクタンク、戦略国際問題研究所(CSIS)のミック・ライアン研究員はX(旧ツイッター)への連続投稿(8月8日)でウクライナ軍によるクルスク州への越境攻撃について詳しく解説している。