次期大統領の最有力候補とされる最大野党・共に民主党の李在明(イ・ジェミョン)代表(写真:REX/アフロ)

韓国の国会は12月14日午後、尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領に対する2度目の弾劾訴追案を可決しました。今後、憲法裁判所が弾劾の可否を判断し、認められると尹氏は罷免されて大統領選が実施されます。JBpressはこれまで、韓国の混乱を詳報してきました。「韓国のいま」を知るための記事12本を紹介します。(JBpress)

次期大統領の最有力候補、野党・共に民主党の李在明代表の素顔

 尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領の弾劾訴追案が可決されたことを受け、次期大統領の最有力候補として最大野党・共に民主党の李在明(イ・ジェミョン)代表が浮上しています。李氏は「反日ポピュリズム」の旗手として知られ、福島第1原発の処理水放出などをめぐり激しい日本批判を繰り広げて支持を集めてきました。しかし、「疑惑のデパート」と揶揄されるほど、多くの疑惑や問題行動が取り沙汰されています。政権交代が現実味を帯びる中、李氏が大統領となれば日韓関係の悪化が避けられないとの指摘もあります。李氏の素顔を知ることができる記事を紹介します。

韓国・尹大統領の“自滅”で次期大統領候補の筆頭に躍り出た李在明氏、「反日ポピュリスト」の恐ろしくも呆れた素顔
(李 正宣:ジャーナリスト)

韓国・尹大統領の弾劾近づく、次期大統領最有力の李在明氏とは…反日の旗手、疑惑のデパート、日韓関係は悪化必至か
(平井 敏晴:韓国・漢陽女子大学助教授)

弾劾可決を受け談話を発表する韓国・尹大統領(写真:The Presidential Office/ロイター/アフロ)

尹大統領はなぜ、非常戒厳宣布という「自殺行為」に出たのか

 尹大統領はなぜ、非常戒厳(戒厳令)を宣布したのでしょうか。「政治的自殺」になりかねない行動に出た背景には、今春の総選挙以降、国会を掌握した野党に追い詰められていた状況があります。政府官僚に対する弾劾訴追案を繰り返し発議されていたほか、数々の疑惑が取り沙汰されている尹大統領夫人の金建希(キム・ゴンヒ)氏の司法リスクがあったと言われます。さらに、総選挙で不正があったと訴える過激な保守系YouTuberの主張に影響されたとも指摘されています。戒厳令宣布の背景を深掘りした解説記事を紹介します。

明らかになりはじめた戒厳令の裏側、尹錫悦大統領を突き動かしたのは陰謀論好きの政治系YouTuberだった可能性
(李 正宣:ジャーナリスト)

わずか6時間で終了、無謀に映る尹錫悦大統領の非常戒厳、実は野党を大統領弾劾に「導く」巧妙な罠だったとの説も
(李 正宣:ジャーナリスト)

【韓国・戒厳令騒動】霊媒師とYouTuber、怪しい「声」に尹大統領も美しすぎる金夫人も執着したワケ
(平井 敏晴:韓国・漢陽女子大学助教授)

弾劾可決を受けて国会付近で歓声を上げるデモの参加者(写真:YONHAP NEWS/アフロ)

いまの韓国の状況は?どうなる日韓関係?

 戒厳令、弾劾可決と大混乱している韓国の社会経済はいま、どんな状況にあるのでしょうか。そして、日韓関係はどうなるのでしょうか。大混乱中の韓国をより深く理解するための関連記事を紹介します。

国民の誰にも支持されなかった韓国の戒厳令、戦後70年にわたる反日教育と従北左派教育の成果か
(朴 車運:韓国ジャーナリスト)

韓国経済がどんどん悪くなる中での政局混乱に、悲鳴上げる経済界
(玉置 直司)

与野党対立が戒厳令にまで突き進んでしまう韓国、その国民性を象徴していた女子大の共学化反対デモ
(立花 志音:在韓ライター)

デモの文化が激変した韓国、まるでK-POPのコンサート会場のよう
(アン・ヨンヒ)

弾劾決議案「不成立」、首の皮一枚で残った韓国・尹錫悦大統領、推し進めてきた日韓関係改善はどうなる
(武藤 正敏:元在韓国特命全権大使)

そもそも「戒厳令」とは?

 韓国の騒動で注目された「戒厳令」とは、そもそもどのようなもので、日本を含む韓国以外の状況はどうなっているのでしょうか。また、今回の尹大統領の「暴走」から見えてくる「大統領制」の限界を解説する記事も紹介します。

韓国の大混乱で注目、「戒厳令」はなぜ必要か…日本には規定なし、運用誤ると独裁に道
(フロントラインプレス)

国民から大顰蹙買った韓国・尹錫悦大統領の戒厳令、暴走したら誰にも止められない「大統領制」の限界が露呈
(舛添 要一:国際政治学者)