韓国で政治的発言はバッシングにつながる

 現在、弾劾反対派は、朴槿恵を弾劾してしまったことを悔いている人たちが多くを占めている。

 さて、韓国では政治的な発言を極力避けた方がよい。

 もし、発言するならばできるだけ現在の野党である共に民主党を支持する発言をした方がよい。

 その方が意識高い系(woke)の人に見られるからだ。

 別にそれ以外の人を見下して言っているわけではなく、現与党である国民の力党を支持するような発言をすると、大いに叩かれるからである。

 有名人に関しては、今回の戒厳令に対して無関心を装うこともしてはならない。

 戒厳令の日に自分の飼っているペットの誕生祝いをSNSに投稿しただけで叩かれたりする。

 そして先週末、意識高い系の若者たちは、汝矣島の集会に出てきた。

 ちょうど学校の期末テストが終わり若者の参加が多くなった。10代から30代までの若者層が多い集会では、K-POPのコンサート会場のようにアイドルを応援するときに使う様々な形のペンライトを持っている。

 以前の弾劾デモではロウソクを持って参加していたが、これも時代の流れを反映しているのだろう。

 アイドルのファンがイベントやコンサートで使うLEDペンライトは、ロウソクのように消えることもなく、発光力もよく多彩な色なのでそこに弾劾の文字を入れたりして手作りしているようだ。

 アイドルを応援するためのハート型のペンライトが大統領を弾劾するために使われるとは何とも皮肉に感じる。