全羅道カルテルの構成員たち

 既に、全羅道出身者は放送局や新聞社、法曹界などを押さえており、徹底的に共に民主党の側に立っている。彼らが一致団結して国民を扇動し、大統領の弾劾を前面に押し出したのだ。

 朝鮮(チョソン)日報をはじめ、有力な新聞社やMBC、KBSなどの放送局、戒厳軍指揮官まで、共に民主党と結びついた全羅道カルテルが要職を掌握しているのは、韓国内で誰もが知っている秘密である。

 全羅道出身の陸軍特殊戦司令官は戒厳が解除された後、「大統領の命令に抗命した」と堂々と公式インタビューに答えた。おそらく数日後に民主党側に合流し、救国の英雄として、何かの要職を得るものと思われる。

 12月7日、国会で行われた金建希(キム・ゴンヒ)夫人の特別検察法案と尹錫悦弾劾案はいずれも否決されたが、共に民主党は1週間単位で弾劾案を出す予定という異常な計画を発表した。

 共に民主党の前身である過去の進歩主義陣営(左派)の有名人は、大半が学生運動の出身者が多い。その中には、国家保安法や反社会法で処罰された人もいる。一部は現在も裁判や捜査が進行しており、共に民主党代表で国会議員の李在明氏もその一人だ。

 特に、李在明氏の場合は、自分の地位と権力を利用して裁判に出席する日を延ばしたり、有罪判決を(法的証拠が多すぎて常識的に見ても有罪の場合が多い)下すと予想される裁判官と判事を弾劾したりもした。

 文在寅政権で民情首席秘書官を務めたチョ・グク元法相は、彼の妻と娘が学歴詐称や公文書偽造などの疑いで捜査を受けているが、今回の非常戒厳を契機に、自分の裁判日程を先送りしてほしいと要請している。

 政治家個々人の犯罪行為だけではない。対北朝鮮の分野では、さらに悲惨な状況だ。