生殖戦略必要な性欲、勇気、決意と実行

 20世紀になって絶滅した動物は数多く存在するが、それらの種の経過を見ると、最後の2個体がつがいで残っていれば繁殖できるというものではない。

 ある程度以下まで個体数が減少すると、個体群全体としての繁殖エネルギーが衰え、いくら対策を講じても自然な個体数増加には、なかなか至らないといわれる。

 少子化が加速されると、ダーウィンの突然変異と自然淘汰に基づく生物の進化論になぞらえれば、ヒトの遺伝子プールの多様性に偏りが生じ、複雑な環境変化に適応できなくなる可能性があり、日本人の絶滅という危機も起こり得るだろう。

 つまり、若い男女のデートは割り勘といった昨今の傾向は、本来の自然界における求愛行為に反するものなのだ。

「求愛給餌」の習慣は、恐竜の時代よりも前から存在し、昆虫の雄でさえ求愛のために雌にご馳走を提供する種もいるではないか。

 あと数日で最も多くティッシュペーパーとコンドームが消費されるクリスマス・イブを迎える。

 日本では、クリスマスは恋人と過ごすことが重要とされ、高級レストランでの食事や高価なプレゼントを贈るなど、ヒトの「求愛給餌」行動が一年で最もピークとなる。

 そこで求愛範囲内に突入すれば必要なのは、「みなぎる性欲」と、「前に突き進む勇気」と、「不退転の決意と実行」だ。

 愛はマッチみたいなものという。

 ならばこすって、こすって、こすりまくり、生殖エネルギーの炎を灯して、日本を絶滅の危機から救おうではありませんか。