半導体メーカーの売上高ランキング
図2に、主な半導体メーカーの四半期の売上高推移を示す。
2017年前半までは、インテルが1位だった。ところが2018年のメモリバブルの際に、サムスンがインテルを抜いて初めて世界1位になった。そのメモリバブルは2019年に崩壊し、インテルが首位を奪還した。さらに、2021年から2022年のコロナ特需では、再びサムスンが1位となった。その特需は2023年にかけて終焉し、サムスンおよびインテルに代わって、TSMCが1位に躍り出た。
そして、2022年11月30日にChatGPTが公開された後、2023年初旬からエヌビディアが急激に売上高を増大させ、TSMC、インテル、サムスンをごぼう抜きにして、圧倒的な1位となった。
ここで、TSMCとサムスンは、コロナ特需終焉による不況から脱して(エヌビディアほどではないものの)売上高を増大させている。しかし、インテルは不調が続いており、2024年第3四半期(Q3)の売上高が133億ドルしかなく、Q4にはHBMが好調なSKハイニックスに追いつき追い越されそうな状況である。
それにしても、エヌビディアの快進撃はすさまじい。主な半導体メーカーの売上高の年次推移を見てみると、予測値ではあるがエヌビディアは史上初めて1000億ドルを超える半導体メーカーになることは間違いない(図3)。
それでは、なぜ、エヌビディアの売上高が急増したのか。