BEV、PHEV、HEVの生産台数は1年で32.6%も減少

 マイク・ホーズSMMT最高経営責任者(CEO)は「規制を早急に見直す必要がある。業界は打撃を受けている。収益性と存続が危ぶまれ、雇用が危機に瀕している。インセンティブに裏打ちされた実行可能な規制が今後10年間の500億ポンドの成長をもたらす」と語る。

 10月の英国自動車生産台数は昨年同期比で15.3%減となり、8カ月連続の減少となった。次世代ZEV生産に向けた工場の再編成が続いているためで、工場出荷台数は前年同月比1万4037台減の7万7484台。

 BEV(バッテリー式電気自動車)、PHEV、HEVの生産台数は2万4719台で32.6%も減少している。

 メーカー各社は昨年、EV移行のため200億ポンド超の投資を発表したが、英国やEUの新車市場は低迷する。消費者の需要が回復すれば28年に100万台を超える可能性もあるが、最悪シナリオでは75万台以下に落ち込む。

 米ブルームバーグNEFによると、23年以降、テスラ、メルセデス・ベンツ、ゼネラル・モーターズ、フォード・モーターを含む複数の自動車メーカーがEVの短期目標を削減。中国市場では現地のEVメーカーによる低価格設定と激烈な競争が世界有数の自動車メーカーを圧迫する。