連載:幸せな結婚のバランスシート
結婚生活で、マンネリやモヤモヤを感じたことはないですか?
日々の生活がルーチン化し、自ら望んで始めた結婚生活が「ただ続いているだけ」のように思えてしまうこと。
ずっと一緒にいるとデートのネタも尽きてきますし、相手が自分にしてくれて以前は感謝していたことも既得権化し、感動が薄れたりしていませんか?
このような感覚は、職場や経営でもしばしば現れます。
例えば、職場では日々の業務をこなしているだけで、自分の成長や存在意義を感じられなくなることはよくありますよね。
経営者も日々発生する問題の対処に追われるうちに、いつの間にか会社のビジョンを忘れてしまい、目先の利益に右往左往してしまう状況に陥ることがあります。
こうした状況に共通しているのは、「目的地に対して自分が今どこにいるのか見えていない」という点です。
こうなってしまうとモヤモヤは拡大し、やがて「何かを変えなければ!」とプレッシャーに変わります。
また、本当は深刻な問題を抱えているのに、それに気づかず手遅れになってしまうことも。
職場や経営では、現状を把握するために、業務の「見える化」や、経営データの「数値化」が用いられます。
そうすることで対処すべき課題が明らかになり、改善策を考えることができます。
結婚生活でも夫婦関係を見える化できれば、状況を冷静に把握し、より良い関係を築くための道筋を見つけられるのではないでしょうか。
見える化を進めるためには、具体的なフレームワークと冷静な視点が必要となります。
ここでは、夫婦関係を整理し、満足度を明確にするための方法を2つのポイントに分けて解説します。
ポイント1:夫婦の満足度=得ているもの-失っているもの
結婚生活における満足度は、シンプルに考えると「相手から得ているもの」と「相手によって奪われているもの」の差で決まります。
ここではその構造を理解することが重要です。