トランプ政権の目玉政策を任された民主党脱藩組、戦々恐々の医薬・食品業界
約78兆円の歳出削減託されたマスク、業界との癒着排除目指すケネディ
2024.11.23(土)
高濱 賛
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憎しみを愛に変えよう
父親のロバート・ケネディ氏は、白人によるマーチン・ルーサー・キング牧師銃撃(1968年4月、享年39)直後、悲痛と憎悪が煮えたぎる黒人たち観衆を前にして、こう述べたことがある。即席の演説だった。
「私の兄ジョンも白人の手によって殺された」
「悲劇は憎しみや悲しみに向かうこともできる。だが悲劇は互いに理解し合い、思いやり、愛し合う努力へと変えることもできる」
「私たちに必要なのは暴力でも無法状態ではなく、キング牧師が願った人間に対する愛や知恵、思いやる気持ち、苦しんでいる人々に対する正義の心だ」
この演説から2か月後、ロバート・ケネディ氏も銃弾に倒れた。ケネディ・ジュニア氏は当時14歳だった。
ケネディ・ジュニア氏にとって父親の存在がどれほど大きかったか。一時マリワナに走ったのも、あまりにも悲劇的な父の死と無関係ではない。
その後、環境保護問題や公衆衛生に取り組んだのは、「父の不条理に対する妥協を許さぬ精神を強く受けたことが大きい」(ケネディ氏周辺)と言える。
(Speech on the Death of Martin Luther King, Jr. by Robert F. Kennedy)
ケネディ・ジュニア氏は2018年6月、父を殺したシーハン・べシャラシーハン(パレスチナ人移民、終身刑)をサンディエゴ近郊の刑務所に訪れ、2時間面談している。
その際、「犯人はシーハンではなく別人だと確信している」と述べている。遺体から13発の弾が見つかったが、シーハンが撃ったのは8発だったことなど不審な点が残されている。
(Who killed Bobby Kennedy? His son RFK Jr. doesn't believe it was Sirhan Sirhan. - The Washington Post)