検察官「8回は不自然ではないか」

 こうした回答を予想していたかのように、5回と6回の記録があった日、被告は車の教習所に通っており、教習所での滞在時間を除けば回数は2~3回に減ると検察側は指摘した。

「う~ん、わかんないです」

検察官「(死亡日以外は)最大でも3回です。8回は不自然では」

早貴被告「多いなって思います」

検察官「なぜ多いか分かりませんか?」

早貴被告「う~ん。(数秒間の沈黙後に)わかんないです」

検察官「(8回は)日常ではないのでは」

早貴被告「うん……」

検察官「頑張って理由を思い出せないか」

早貴被告「思い出せない。普段は1階にバッグを置いているが、2階に置くこともある。そのときはバッグの中身を取りに行くのに回数が多くなっちゃったのかな」