検事が嫌い?ケミストリーが合う?

 仮想通貨や米国株はともかく、韓国政府、大企業は、「トランプ政権」にどう対応するのか。

 サムスン、現代自動車、SK、LGなど大手財閥は、第1期トランプ政権の高官などを米国の渉外担当役員や顧問に招聘するなど人脈作りをさらに急いでいる。

 そんな中、産業界からは、「尹錫悦大統領が真っ先にトランプ氏のもとに飛んで行って、良好な関係を築いてほしい」という要望が強い。

 韓国内には、安倍晋三元首相とトランプ氏との良好な関係が日本にとって大きな国益となったという見方が強い。

「今度は尹錫悦大統領に」というわけだ。尹錫悦大統領も意欲満々だ。
11月7日の記者会見で、興味深いやり取りがあった。

 米ワシントンポスト記者が「トランプ氏は尹錫悦大統領のことをよく知らないし、検事は好きでないが・・・」と質問した。

 これに対し、尹錫悦大統領は「米国の上下議員から『トランプ氏と尹錫悦大統領はケミストリーが合いそうだ。橋渡しをする』という話を聞いた」と応じた。

 韓国メディアは、尹錫悦大統領が、検察幹部なって以来やめていたゴルフの練習を8年ぶりに始めたと報じた。

 これも、安倍晋三元首相とトランプ氏とのゴルフ交流を意識したものであることは間違いない。

 韓国にとって、「トランプ対策」はそれだけ必死なのだともいえる。