「陽キャキラキラ1軍女子」も勉強する進学校

岡邊:どっかの班は、親の職業の話をしてましたね。しゅんすけさんの班?

しゅんすけ:私立高校でしたが、友だちの家は、基本でかいし。校門にリムジンが横付けされることもありました。

岡邊:公立中学から高校に行った人は、特に中学時代との差を感じるっていうことは、大いにあると思います。私もあります。30年以上前ですが、高校行った時に、話題の中で、たわいもない話をしますけど、ギャグとか言うでしょう? なんか、そのギャグのレベルが高い。分かります? 

ももか:賢いギャグ。

岡邊:そう、賢い人が周りにいるんだと実感した。高校に入ると、すぐに。

ももか:うちもそうです。なんか「陽キャキラキラ1軍女子」っているじゃないですか。うちの地元の公立中学では、そういう人たちは勉強をあんまりしないみたいな感じだったんですけど、高校行ったら、みんなちゃんと勉強してるし、でも、話も面白い、みたいな感じ。

進学校ならではの“あるある”があった進学校ならではの“あるある”があった
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京大出身者がやたら出てくる講演会

岡邊:先生とのやりとりは、どうでしたか。「いい大学に受かってほしい」みたいなことは、言われたりしませんでしたか?

けんた:「第1志望を絶対貫け」みたいなことは言われました。

ももか:言われた。言われました。

岡邊:進路指導は、どうでしたか?

ゆうだい:講演会っていうのがいっぱいありまして。

岡邊:誰が講演を?

ゆうだい:**予備校から、遠路はるばる自分の高校まで来て、講演会をしてくれました。あと、卒業生講演会もありました。こういう講演会、何回も何回もするんですよね。学校が生徒に大学進学を目指させている。

岡邊:なるほどね。まさに5章に出てきたロールモデルになるような卒業生が選ばれて、講演会に呼ばれる。呼ばれる卒業生は、たぶん難関校に合格した人のはずです。そういう人が、「皆さんもこうなりましょう」と紹介される。

だいき:うちも同じ感じで、ありました、学校で講演するのは、無駄に京大出身の人が多かった気がします。そういうサブリミナル効果じゃないですけど、「おまえら京大行けよ」みたいな。

岡邊:講演会でしゃべる人の多くが、京大出身なんですね。

だいき:そうです。「京大行け」とは、直接は言われないんですが。