第1志望「東京大学」がデフォルトのアンケートも
ちなつ:私の学校、結構、進路指導がすごくて。中高一貫なんですが、中3の冬、初めて、大学はどこに行きたいですかみたいなアンケートがあって、それの「第1志望」欄に、全部「東京大学」って印字されてて。(東大の)「類」のとこだけを書きなさい、と。そのまま高1、高2と、ずっと「東大よいしょ系」の洗脳をされて。
ももか:ちなみにどこの学校ですか。
ちなつ:**高。私立のクラスも、先生がわりと過激で、なんか早慶オンリー。MARCH以下だったら正直、浪人してほしいみたいなことを言ってて。
岡邊:東大には、学校から毎年何人ぐらい行ってました?
ちなつ:1人か2人で、ゼロの年も。
岡邊:何とか東大に行かせたい。そういう学校ですね。わりと「私学あるある」ですね。恐らく特待制度があって。
ちなつ:ありました。
岡邊:入学金、授業料を免除して、成績優秀な人を入学させる。そういう人に東大とか京大に行ってもらうんだよね。私学の戦略です。
京大でこそ成り立つ「あるある」
岡邊:さて、そろそろまとめますが、皆さんが今日挙げてくれたような経験をしてるっていうことは、これは「非常に特殊である」ってことを、ぜひ自覚してほしいわけです。
いろんな「あるある」があったと思うけど、「あるある」っていうのは、この世界、つまり京大のなかでは成り立つんだけど、一般社会では成り立っていない。そこがポイント。
私たちは、すごく特殊な環境にいるということを、ちゃんと理解しないと、今日の授業は、ただ単に、経験を話しただけということになってしまいます。
高校についても「あるある」を話してもらいましたが、これこそがトラッキングなわけです。みなさん気付かないうちに、このトラックを走ってきた。そして、ここにいる皆さん、だいたい同じようなトラックを走ってきた。これはどういうことなんだろうか。そういう風に考えてほしいんです。
今日の授業は、以上です。