リーダーが持つべき人間性
まず、リーダーが持つべき人間性については、こう語っています(以下のまとめ参照)。
このように、リーダーは、利己心を徹底的に排除し、利他的な人でなければ務められないと強調しています。これが稲盛さんのリーダー論の基本になります。
さらに、「人をまとめるのは権力ではない徳だ。徳とは仁と義、正直、誠実、努力、感謝、優しさ、勇気という言葉で表せるもので、嘘や不平不満がないことでもある」と語り、「リーダーは公平無私、心が高まってなければ人心はつかめない」と自らの人間性を高め、人心をつかむことの大切さについても言及しています。
また別の角度からは、「リーダーは悩む人でなければならない。もし神なら天ならどう判断するか」と問い、自分から離れてより高い視点から物事を判断できるようになるべきだと指摘しています。