駒大と青学大が描く“勝利のセオリー”
5連覇を目指す駒大は前回、一度も首位を譲らずに4連覇を達成した。しかし、2区で区間賞・区間新の快走で“独走V”の流れを呼び込んだ佐藤圭汰(3年)が登録から外れている。
1区島子公佑(2年)、2区金谷紘大(4年)、 3区伊藤蒼唯(3年)、4区谷中晴(1年)、 5区村上響(2年)、 6区安原海晴(2年)、 7区森重清龍(3年)、 8区山川拓馬(3年) 補員/ 篠原倖太朗(4年)、吉本真啓(4年)、帰山侑大(3年)、山口真玄(3年)、桑田駿介(1年)
近年、駒大はエースを7区に配置してきた。順当なら10000mで27分35秒05(日本人学生歴代5位)を持つ主将・篠原倖太朗(4年)が7区に入るだろう。アンカーの山川拓馬(3年)は前回も8区で区間賞を獲得しており、終盤のロング区間は超強力だ。
2区は出雲駅伝1区6位の桑田駿介(1年)が有力。4区に登録された谷中晴(1年)は“もうひとつの出雲駅伝”と呼ばれる出雲市陸協記録会の5000mで13分49秒71の自己新でトップを飾った選手だ。5連覇に向けてはルーキーたちの走りがカギを握りそうだ。
出雲駅伝は佐藤圭汰と篠原抜きで、5区終了時でトップの國學院大と4秒差につけた。伊勢路で出雲の再現ができると、終盤2区間で面白い戦いができるだろう。國學院大を倒すには、平林より先に藤色のタスキをつなぎたい。
青学大は出雲1区区間賞で5000m13分18秒51(日本人学生歴代3位)の鶴川正也(4年)が2区、5000mで13分28秒78を持つルーキー折田壮太が3区に入った。一方で前回2区2位の黒田朝日(3年)と同7区5位の太田蒼生(4年)が補員登録となった。
1区宇田川瞬矢(3年)、2区鶴川正也(4年)、 3区折田壮太(1年)、4区黒田然(1年)、 5区田中悠登(4年)、6区白石光星(4年)、7区若林宏樹(4年)、8区塩出翔太(3年) 補員/太田蒼生(4年)、野村昭夢(4年)、黒田朝日(3年)、平松享祐(2年)、安島莉玖(1年)
おそらく箱根2区で区間賞を獲得した黒田朝日を7区に入れて、ライバル校との“エース対決”に備えるかたちになるだろう。箱根駅伝3区で爆走した太田は8区もしくは、後半のポイント区間か。
國學院大と駒大のオーダーを考えると、1区は大差がなく、2区鶴川で青学大が前に出ると予想する。そのまま突っ走り、エース黒田でライバル校を蹴散らしたい。