ジャクリーンとモンローの関係

 1950年代、60年代のセックスシンボルであり、ケネディと関係した最も有名なハリウッド女優マリリン・モンロー。

 ジャクリーンは夫ケネディとモンローの不倫関係を容認していただけでなく、モンローに夫ケネディを譲ろうと提案したともいわれる。

 ジャーナリストのクリストファー・アンダーソンが著書『These Precious Few Days: The Final Year of Jack with Jackie(貴重な数日 ジャックとジャッキーの最後の年:Gallery Books刊)』によれば、ジャクリーンが「あなた(モンロー)がホワイトハウスに入って、ファースト・レディとしての責務を果たしたらいかが」と語ったと明かしている。

 ケネディとモンローの関係が終わった理由は、FBIのジョン・エドガー・フーバー長官が、司法長官を務める弟のロバート・ケネディに忠告したことによる。

 モンローはケネディに棄てられ、その数か月後の1962年に変死。彼女は自殺ではなく、何者かによって謀殺されたとする説がある。

 謀殺説の一つは、当時モンローと不倫関係にあったケネディの弟、ロバートがことの発覚を恐れて彼女を謀殺したという説。

 ほかにも、モンローが友人のジーン・カーメンに、「ロズウェルで異星人を捕らえたが、一緒に見に行かないかとケネディ大統領に誘われたの」と漏らしたことを知った政府の秘密機関が、モンローの口封じのために殺害したという説。

 ほかにも様々な陰謀論が現在も広く流布されている。

 モンローの死後、ケネディも3か月後に凶弾に倒れる。

 ケネディが歴代大統領経験者の誰よりもセックス・スキャンダルを抱えていたことが社会に明るみに出たのは、暗殺後のことである。