短時間正社員の導入事業者は2割未満

 このように広がりを見せてはいるものの、普及は道半ばです。厚労省の『雇用均等基本調査』によると、短時間正社員を導入している事業所は22年度で16.8%にとどまりました。

 短時間正社員はパート従業員と比べて企業のコスト負担が大きくなる可能性があるうえ、短時間正社員の給与体系や評価制度など各制度の見直しも必要となり、導入は容易ではありません。

 とはいえ人手不足は今後ますます加速する見込みで、短時間正社員を含めた多様な働き方の実現は急務です。