使用されるワクチンの種類は?選べるの?

 使用されるのは5社・5種類のワクチンで、いずれもオミクロン株の亜系統「JN.1」系統に対応したものです。「知見のデータが少なすぎる」「体内で無限にタンパク質が作られる」などして、一部で強い懸念が出されている「次世代型mRNAワクチン(レプリコン・ワクチン)」も含まれています。

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 5種類のワクチンは次の通りです。

【mRNAワクチン】
・ファイザー社「コミナティ」
・モデルナ社「スパイクバックス」
・第一三共社「ダイチロナ」
・Meiji Seikaファルマ社「コスタイベ」(レプリコン=自己増殖型)

【組換えタンパクワクチン】
・武田薬品工業社「ヌバキソビッド」

 新型コロナのワクチンは2021年末まで1つの医療機関で1種類のワクチンを扱うことが原則でしたが、その後は1つの医療機関で複数のワクチンを扱うことが可能になりました。

表:フロントラインプレス作成
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 もっとも、今回の定期接種では、それぞれの医療機関に5種類のワクチンすべてが備わっているわけではなく、医療機関によって使用するワクチンは異なります。また、普通のインフルエンザの予防接種がそうであるように、ほとんどの医療機関では利用者がワクチンの種類・メーカーを指定することもできません。したがって、どのワクチンが使用されるのかが気になる場合は、事前に医療機関に問い合わせる必要があります。

 厚労省によると、今回の定期接種に向けて供給されるワクチンは合計約3224万回分。全額公費負担だった2023年度、65歳以上の接種は合計約1927万回だったため、ワクチンの供給量は十分に確保できる見通しです。また、供給量のおよそ8割は「mRNAワクチン」となる見込みです。