新NISAのデメリットは?

 投資初心者の方が大きな損失を被ってしまうと、投資に対してネガティブな感情を持ってしまい、投資をやめてしまうケースも少なくないのですが、前向きに勉強しようとしているE子さんは、素晴らしいと思いました。

 E子さんには、まず、新NISA制度の基本を解説し、その後、新NISAは万能ではないこと、デメリットや注意点についても丁寧に説明しました。
 
 E子さんのように、新NISAはメリットしかないと思っている投資初心者の方は意外に少なくありません。改めて、新NISAのデメリットや注意点を抑えておきましょう。

デメリット①:元本保証がない

 新NISAを利用したとしても、投資する商品は、国内外の株式や投資信託、ETF(上場投資信託)などの投資商品です。投資は、預貯金と違い、当然、元本保証がありません。

 新NISAのつみたて投資枠の商品は「金融庁の基準を満たす投資信託・ETF」ですが、いくら金融庁の基準を満たしたからといって、この商品を使えば必ず儲かるというわけではありません。

 成長投資枠にしても同じです。投資対象の株式や投資信託からは、長期の資産形成に向かないと考えられる商品があらかじめ除外されています。しかし、「除外されていない商品だから絶対に儲かる」というわけではありません。

 投資の成果は、あくまで自己責任です。新NISAであっても、お金を減らす可能性があるということです。