
アジアマーケット向けに2021年に発売
2月上旬にシチズンの展示会が開催され、2026年の新作が披露された。弊誌的には『TSUYOSA』に惹かれるものがあった。ただ、当日参加していた編集者、ジャーナリストの数人が認識していないのは意外だった。たしかにちょっと他のコレクションとは毛色が違うのだ。
そもそも『TSUYOSA』コレクションは、アジアマーケット向けに2021年に発売されたもの。
ケースと一体型ブレスレットを備え、シンプルだが文字盤がカラフル。ケースサイズも38mm、40mmと小ぶりで男女問わず着用しやすい、非常に魅力的な腕時計である。
昨年、大治シチズン社長にお話をうかがったときも「フランスの20代、30代の若者を中心に火がついたと聞いてます。TSUYOSAという名前も愛好者の間で呼ばれていたニックネームみたいなもので、自然発生的。シチズンでは基本的にこのような名前を採用したことはないんです」と話していた。それほど特殊なコレクションなのである。
日本では、2023年に逆輸入のような形で展開がはじまっている。つまり今年で4年目ということになる。
2026年の新作としては、フランス人アーティストのロマリック・アンドレ氏が手掛ける時計デザインプロジェクト「seconde/seconde/」とのコラボレーションモデルとスポーティな新作が4作登場している。
刀でシャープに切られたようなユニークなデザイン
seconde/seconde/とのコラボモデルは、『TSUYOSA』という名前から連想される「力」や「強さ」を象徴する「日本刀」を分針のデザインに取り入れている。また、日本のポップカルチャーであるゲームの世界観も掛け合わせており、伝統的な刀の形状をピクセル化することで独創的なデザインに仕上げられている。
seconde/seconde/コラボレーションモデル 自動巻き、ステンレススティールケース、40mm径 7万3700円
また、インデックスは刀でシャープに切られたようなユニークなデザインで、ブレスレットの中留には刀筋をイメージした模様が刻まれている。ダイヤルと刀の柄部分はブルーで統一されており、ポップなデザインを強調している。
seconde/seconde/のロマリック・アンドレ氏は、このモデルについて以下のように語っている。
「『対極の融合による強いコントラスト』を意識して作品づくりに取り組んでいる私にとって、シチズンとのコラボレーションは、⾮常に刺激な経験です。フランス⼈の私と、⽇本を代表する歴史と伝統を持つシチズン。一見、正反対に見えるもの同士が手を取り合うことで、素晴らしいコラボレーションが生まれるのです」

3,600本の限定発売。これは裏蓋に刻まれた“Being smaller has never stopped Minutes from slicing Hours into pieces”「たとえ小さく弱く⾒えても、大きく⽴ちはだかる困難を乗り越えることができる」というメッセージから、小さな存在(=Minutes/分針)3,600秒を表現したもの。
『TSUYOSA』コレクション 自動巻き、ステンレススティールケース、40mm径 6万7100円
もうひとつの新作は、海岸をテーマにしたスポーティなモデルである。アグレッシブに動いても問題ない10気圧防水を備え、新たなカラーバリエーションも揃えている。追加される、ネイビーブルー、マリンブルー、モスグリーン、コーラルレッド4色は、いずれも海辺や自然をイメージしているという。
どちらの新作も6万円台~7万円台と購入しやすい価格となっている。人生初の機械式時計としても、タウンユースとしても、1本持っておきたい腕時計である。
『TSUYOSA』コレクション 自動巻き、ステンレススティールケース、40mm径 6万7100円
『TSUYOSA』コレクション 自動巻き、ステンレススティール(メッキ/イエローゴールド)ケース、40mm径 7万2600円
『TSUYOSA』コレクション 自動巻き、ステンレススティール(一部メッキ/イエローゴールド)ケース、40mm径 7万400円
