トランプを大統領と呼ぶケネディ

 ケネディ氏は8月23日、撤退表明に至った経緯を発表した。

「私は、16か月に及んだ大統領選の選挙キャンペーンに終止符を打った。激戦州の立候補者リストから自分の名前を削除した」

「これは、そのまま残しておけば、今や反民主主義的な盗賊政治集団に成り下がった民主党によって、私の立候補者名が悪用されないようにするためである」

「撤退は私にとっての勝利であり、決して敗退ではない」

「私は16か月にわたる選挙キャンペーンで以下の点を重要な問題として主張してきた」

「一、今の連邦政府各機関は腐敗し切っている」

「二、子供の健康、特に慢性的な伝染病がないがしろされている(バイデン政権のコロナ拡散防止対策を批判)」

「三、戦争を起こす国家の軍事力を停止させる(ウクライナ戦争ではロシア支持的スタンスを表明)」

「四、連邦政府による検閲・監視を終わらせる」

「これらの点について、ハリス氏はいまだに言及していない。言及したのはトランプ氏だけだった」

「私は『トランプ大統領』*1および同氏の側近たちとは多くの政策で意見が食い違っているが、上記の基本スタンスでは合意している」

*1=トランプ氏を前大統領と呼ばずに大統領と呼ぶのはトランプ自身とトランプ陣営だけだ。ケネディ氏は「トランプ大統領」と現職大統領扱い。

「私は、トランプ政権内での閣僚の一員としてこれらの目標が成就できるものと本当に思っている」

「私の名前は今後も多くの州(23州)2の候補者リストには残っている」

「ブルー・ステート(民主党支配州)でも、レッド・ステート(共和党支配州)の有権者も私に一票を入れることができる」

*2newsweek.com/robert-f-kennedy-jr-may-still-ballot-23-states

「私に投票すれば、民主党候補も共和党候補も当選に必要な選挙人数270をとれないことになる」

「そうなれば私が偶発的に大統領になることも起こりうる」

「民主党は今や、戦争の党、検閲の党、巨大製薬会社の党、巨大なハイテク企業の党、巨大な農業企業の党、ビッグ・マネーの党になってしまった」

「今や、私の父や伯父が目指していた民主党とはかけ離れた党になってしまったのだ」