民主党は既成テレビよりもSNSを重視

 大統領選挙にそっぽを向いていた若者たちが民主党全国大会に押し掛けている。と言っても物理的にやって来たのではなく、ソーシャルメディアを通してやって来た。

 最新調査では、35歳未満の有権者の53%はハリス支持(トランプ支持は36%)だ。

 このため民主党全国委員会は、テレビ網だけでなくSNS200余社にも会場を解放し、壇上で演説する要人だけでなくフロアの各州代議員とのインタビューも許可している。

 演説やパフォーマンスの録画も自由にSNSで流すことも許可している。

 いつでもどこでも党大会の様子を見られるわけだ。もはやテレビ万能時代は終わった感すらする。

 主催者から入手したスケジュールは以下の通りだ。

初日、8月19日

バイデン大統領
ヒラリー・クリントン元民主党大統領候補(元国務長官)

20日

バラク・オバマ元大統領
ビル・クリントン元大統領

21日

ジョン・レジェンド(ソウルシンガー)
J・B・プリツカー・イリノイ州知事

22日

ジュリア・ルイス=ドレイファス(女優、コメディアン)

 この期間、舞台には入れ替わり立ち代わり、ハリウッドのスーパースターが登場する。

 最も注目されているのは、若者を中心に世界中で人気を集めるテイラー・スウィフトが姿を見せるかどうか、だ。

 彼女は2020年の大統領選の際にはバイデン支持を表明していたが、今年はバイデン支持もハリス支持もコミットしていない。

 ハリス氏の夫、ダグラス・エムホフ氏がハリウッドのエンターテインメント業界の弁護士ということもあって幅広い人脈を持っており、党大会に参加するハリウッドのセレブは山といるはずだ。

(共和党全国大会に招かれたセレブと言えば、ハルク・ホーガン=覆面スーパー・デストロイヤー、格闘技UFCのダナ・ホワイトぐらいだったのと比べると、雲泥の差である)