「人種差別撤廃と女性尊重」民主党の欺瞞

 ハリス禅譲説が主要メディアにも浸透するにつれて、民主党内には反対論も広がった。

 著名な黒人女性コラムニスト、ケリ・ゴッフ氏は、リベラル系サイト、「デイリー・ビースト」でこう指摘した。

「大統領選を見ていて気付く、2つの疑問が湧く」

「一つはあれほど女性を侮辱し、女性をセックスの対象としか見ていないトランプ氏を宗教保守(エバンジェリカルズ)の女性たちは熱烈支持するのか、という欺瞞と偽善」

「もう一つは、女性の権利を守り、促進させ、人種的マイノリティを守るチャンピオンだと自負してきた民主党の一部が、黒人女性初の大統領を目指しているハリス氏の大統領候補に難色を示しているのか」

「学歴と言い、職歴と言い、経験と言い、バイデン氏やトランプ氏よりも勝っているのに、いざその女性が大統領になることには躊躇する。ハリス氏が討論会でトランプ氏を打ち負かすのは火を見るよりも明らかだ」

「ハリス氏は、名前が上がっている白人男女候補者に比べると、国際政治、国内政治においてより豊かな経験と実績を上げている」

thedailybeast.com/racism-sexism-powerand-the-case-for-and-against-kamala-harris

 主流メディアの白人コラムニストでは、ハリス氏をこれほどストレートに弁護し、ハリス氏が抱えている「諸刃の剣」の弱点を指摘はしない。

 ハリス氏が黒人女性であることは大統領選には有利に働くかもしれないが、黒人であること(インド人でもある)に対して、白人の民主党支持者がネガティブな反応を示すかもしれないからだ。

(ゴッフ氏は、特に民主党のリベラル派、女性層にもネガティブな反応があることを示唆している)