「オバマの奇跡」を起こした選挙戦略家

 そうした中で、ハリス氏を副大統領候補として指名し、大統領候補にヒラリー・クリントン元国務長官を再び担ぎ出してはどうか、と提案する民主党選挙戦略家が現れた。

 バラク・オバマ氏の大統領選キャンペーンを取り仕切った責任者だ。

民主党支持者の大半は、バイデン氏がこのまま候補として留まるのには反対している」

「その一方でハリス氏が大統領候補としてトランプ氏に勝てるかどうか、不安がっている」

「私はヒラリー・クリントン氏の力(Strength)には驚いている」

「本人は、大統領選には出馬はしないと公言しているが、(政治家の言葉がいつでも覆されるのは、古今東西同じだ)世論調査では、トランプ氏(42%)を1ポイント、リード(43%)している」

「そのヒラリー氏とハリス氏を正副大統領候補にすれば、トランプ氏が誰をランニイング・メートにしようと勝つ」

 確かにハリスが大統領候補になった場合、誰を副大統領にするかという難題は省ける。

 民主党は、トランプ氏の再選は「民主主義への危機」だと有権者に訴えているが、これを信じる有権者は53%、他は「政治的なレトリックに過ぎない」と冷ややかだ。

 主要民主党系シンクタンクの政治学者G氏は、こうコメントしている。

「11月5日は民主党にとっては絶対に負けられない戦いだ。下手をすると、ホワイトハウスだけでなく、上院も下院も共和党にとられる可能性がある」

「そのためには何でもありの選挙戦略が必要だ。ヒラリー・カマラ・コンビもその一つかもしれない」

「その結果、米国は史上初の女性大統領が誕生する。2024年は、世界の政治で何が起こるか、予測できない」