日本の野党はフランスに学べ

 同じ投票日、首長ではなく下院議員選挙でしたが、フランスでは大きな変化がありました。

「左派連合」が勝利し、エマニュエル・マクロン大統領の中道与党連合を下して第1勢力となったのです。

 下馬評では極右勢力「国民連合」が第1勢力を占めるとの事前予測だったのですが、与党連合と左派連合が候補を調整して一本化。

 反移民、反EUの「フランス・ファースト」とでもいうべき国民連合を失速させて、大逆転が実現しました。

 投票率は66%(決選投票71%)と非常に高いですが、都知事選だって6割に手が届きました。

 日仏でここまで鮮やかに明暗が分かれたのはなぜでしょうか?

 一言でいえば、与野党にまともな政策を考え、また合従連衡の腹芸ができる、胆力ある政治家がフランスには多数あり、日本では絶滅寸前という違いに尽きるように思われます。

 もし、今回の都知事選で圧倒的に浮遊票を吸収できる、魅力ある候補者を立て、それに保革双方」が歩み寄って「なんとかファースト」的な見せ金だけのキャンペーンに適切な対処が取れていたら・・・。

 こんな結果にはなっていなかったでしょう。

 これらは、次の都議会議員選挙において、大いに有権者に考えていただきたいポイントにほかなりません。

 同じ「たなばた投票」で実施された地方議員補選9議席の結果は、今回知事選と次回都議選、次回総選挙結果を占う結果を提供しています。

 9議席に対して自民党は5人出馬で3人落選、残ったのは2人だけで「板橋」「府中」「萩生田光一氏(元経済産業大臣)の地元八王子」で自民候補が敗れる程度に、自民党候補は有権者に失望されているらしいことが見て取れます。

 最多の3議席を取ったのは「都民」(「北区」「中野区」「南多摩」)、これに続いて「無所属(地域政党、元都民ファーストのから離脱系)」が2人「江東区」「品川区」、「諸派」1人(八王子、元都民ファーストのから離脱系)、そして「立憲民主」も1人だけ(足立区)。

 この結果でただちに予想されるのは、次の選挙は自民党が大敗する可能性です。これは動かないでしょう。

「都民ファースト」的な背景を持つ「諸派」が票を集める逆転が大いに考えられます。